「えきねっと」の致命的な罠

JR東日本, えきねっと, 新幹線

もくじ

「えきねっと」とは

「えきねっと」とは,JR東日本が鉄道利用客向けに提供するウェブサービスで,利用客はこのサービスから切符のネット予約などが行える。

えきねっと
https://www.eki-net.com/top/index.html

この記事では,えきねっとサービススタート時から(少なくともここ10年以上か)続いている謎仕様と,それに対する注意事項について説明していく。

切符購入時の落とし穴

2019年9月23日現在,えきねっとから切符を購入しようとすると,まず次のような画面が表示される。

「きっぷは以下の駅でお受取りください。」という文字が赤枠内に表示されているけれど,この画面全体が元々必要以上にカラフルで,赤枠があまり目立っていない。

しかも,この注意書き(?)の真意は「『以下の駅』以外では受け取れない」のはずだが,この表記の仕方では「『以下の駅』でのお受取りがおすすめです」と解釈する利用者がいてもおかしくない。

そう,えきねっとでは切符の予約・購入はできるけれど,購入した切符の実物を受け取れる場所が限られているのだ。

切符の購入は全国・全世界どこでもできるけれど,切符の受け取りは利用客が自分の足で発券所や窓口まで赴かなくてはならない。

つまり,利用客は足を手に入れるために,自分で足を用意しなければならないケースがあるのだ。

ちょっと意味が分からないと思うけれど,これは2019年の現在でも確かに存在する謎仕様なのだ。

現代の一般常識はJRでは非常識となることを私たちは意識しておく必要がある。


切符の受け取りができる場所

  • JR東日本エリア
  • JR北海道エリア
  • JR西日本エリアの内,金沢駅などの北陸エリアのみ

なおかつ,本人のみが受け取れるという制約もある。

切符が受け取れない場所

上記以外のすべての場所。郵送での受け取りも不可。eチケットなどという便利な現代技術は無い。


具体的にどこなら切符が手に入り,どこだと手に入らないのかが,次のサイトに書かれている。

ネット予約した切符の受け取りができるところ
https://www.eki-net.com/top/jrticket/guide/uketori/?src=yoyaku_menu

どういうときに困るのか

ケース1

東京住まいのAさんは,東京⇔大阪の往復分の切符をえきねっとから購入し,大阪に向かう前に東京駅で行きの切符のみを受け取った。

大阪からの帰り,大阪駅で帰りの切符を受け取ろうとしたが,受け取れる場所がない。

なぜなら,えきねっとで購入した切符は,大阪駅では受け取れないから。

結局Aさんは,帰りの切符はえきねっとからキャンセルし(取消手数料は自己負担),みどりの窓口で新たに切符を購入することとなった。

ケース2

名古屋住まいで実家が福島にあるBさんは,ネット上でえきねっとを見つけ,帰省するための新幹線の往復切符をえきねっとから購入した。

帰省当日,名古屋駅で新幹線の切符を受け取ろうとしたが,受け取れる場所が見つからない。案内も見つからない。

なぜなら,えきねっとで購入した切符は,名古屋駅では受け取れないから。

手元になければ切符は無いのと一緒。

結局,Bさんはえきねっとから往復分の予約をキャンセルし(取消手数料は自己負担),みどりの窓口から新たに切符を購入し直すのだった。

ケース3

某県に住まうCさんはえきねっとから切符を購入したが,Cさんは現在怪我をしていて,治るまでは駅まで切符を受け取りに行くのが難しい。

そこでCさんは家族のDさんにお願いして代わりに駅まで切符を受け取りに行ってもらうことにした。

駅に着いたDさんは,みどりの窓口のスタッフに切符を受け取りに来た旨を伝えた。(指定券売機が置いていない駅だった)

しかし,スタッフから対応できないと言われてしまい,切符は受け取れなかった。

なぜなら,DさんはCさん本人ではないから。

結局,Dさんは切符を手にすることなくそのまま帰宅し,後日Cさんは回復を待って自ら受け取りに行った。

Dさんの厚意は無駄になった。

えきねっと利用上の注意

切符が受け取れる駅が近場に無い人はえきねっとを使わないのが賢明だと思う。

したがって,現状で東西日本にまたがり、乗り換えもある鉄道の切符をネットから購入するのは難しいと考えてよい。

近場に受け取れる場所がある人でも,西日本方面へ旅行する人は,近場の駅で確実にすべての切符を受け取っておかなければならない

そして,本人が駅まで切符を受け取りにいけない状況にある場合,そもそもえきねっとを使ってはならない。