震災時にあって便利だったもの、あるとよかったもの

東日本大震災を直接経験した筆者が、被災当時に作成したメモがあったので掲載しておきます。
これをベースにもしものときのために備えておくと、被災しても基本的な生活は継続できると思います。
これらに加え、持病などで必要なものがあれば別途用意しておくべきです。
チェックボックスは各自で自由に活用してください。
項目の順番に特に意味はありません。これを読んだ方が自身で重要度を考えてください。

被災によりライフラインが機能しなくなった場合、その復旧には何日かかかります。復旧の順番は、電気→水→ガスの場合が多いようですので、①電気・水・ガスがない場合に役に立つもの、②水・ガスがない場合に役に立つもの、について重点的に用意しておくと良いかと思います。

  備考
水の蓄え 飲用、手洗い、食器洗い、歯磨きなどで必要。意外とガンガン減る。一人一日4リットルくらいあると安心。
缶詰、レトルト、クッキー・煎餅等の菓子

保存しやすく,それなりに栄養もとれるものがよい。

風呂に張ったままの水

トイレの水洗に使える。飲用ではないが、必要量は多い。

被災時に水の蓄えが無ければ、近くの小中学校のプールの水を分けてもらえると思う。

懐中電灯またはランタン

とにかく電池や燃料の残量を気にせずガンガン使えるものが良い。手回し発電機付の物が理想。スマホの充電にも使えればなお良い。

電池式を使うと電池の残量が気になり使う頻度が極端に減ってしまう。

ラジオ

情報を得られるのはもちろん、夜に聞いていると安心する。

ラジオが無いと周囲の情報が入りにくくなるので「いつ生活が元に戻るの?」という不安が膨らみやすくなる。加えて、大地震のような大きな災害の後は道路を車が走らなくなり、周囲の建物にも灯りが無いため、夜間はいつにも増して暗く、静かになる。ヒトの本能的な部分が感じる恐怖への対処にラジオは大いに役に立つ。

電池 スマホの充電器、懐中電灯、ラジオなど様々な場面で使う。多めに持っておいて損はない。被災した後だとまずどこの店でも売り切れていて入手が難しいので必ず被災する前に準備しておくこと。
電池で使えるスマホの充電器

手回し発電機付の懐中電灯でスマホへの充電端子が付いているものもあるので、それで充電するのもアリ。

太陽電池は充電効率が悪すぎるのでスマホがいつまでも使えない。数十ワットクラスの大きなソーラーパネルでもない限りはおすすめしない。

ポリタンク、バケツなど 町を巡回する給水車から飲用水をもらうときに必要。飲用水を入れるためのものなので、容器の内側が清潔なもの、密閉できるものが良い。
灯油 冬場の暖房器具に必要。被災後にガソリンの供給が途切れているとどこのガソリンスタンドにも2,3km程度の車の列ができてなかなか手に入らなくなってしまうので、被災前に予備を持っておくと吉。
硬貨

ATMや銀行の業務がストップしていたら銀行からお金を引き出せない。でも現金がないと食料の調達が難しい。電気やインターネット環境が必要な電子マネーやバーコード決済は使えない

お札よりも硬貨がよい。買い物をできる場所があっても、大体釣り銭が不足している。

ティッシュまたはキッチンペーパー 布巾の代わりに。布巾を使うと多量の水が必要になるため、ティッシュの方が有用。
トイレットペーパー トイレに。ティッシュの代わりに。
ウェットティッシュ 手洗いの代わりに。水の節約になる。
冷凍済みの保冷材 機能しなくなった冷蔵庫の中をしばらく冷やしておける。
厚手の毛布 寝るときに必要。街の機能がストップすると、気温も数度下がるので夜は凍える。
厚手の上着 自家用車を持っている人は、車で出かけた先で被災しても車中泊できるように持っておくと良い。エンジンをつけたままで暖房をかけていると、貴重なガソリンがすぐになくなる。ガソリンは入手が難しい。
カイロ  
合羽、傘など  
トランプ、ウノ、麻雀などの娯楽用品 電気の利用ができない/控えている生活が強いられている状況では、結構大事。
ホットプレート 電力が復旧したら大活躍。
炊飯器 同上。
エアコン 同上。

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