ここでは,ようやくAdSense広告が掲載できるようになった初心者ブロガーのもちが,自身のAdSense申請にまつわる体験談を時系列順につらつらと書いていく。
最初のブログ開設
最初は日記系のブログを始めるつもりで開設した。
お名前.comで10円で売っていたドメインを買い,Webサーバーもレンタルし,何となく始めてみたが,ターゲット読者などを一切考えない,本当に気ままなものだった。
ジャンルは,写真を多用したグルメ系をメインにしようと考えていた。
最初はAdSenseの狭き門のことなど何も知らなかったため,1つ記事を書いたらそのまま申請してみた。
「行けるっしょー」みたいな。
1回目 ⇒ 不十分なコンテンツ,サイトのナビゲーションが困難
ここで初めてAdSenseの申請に必要な条件などを調べ出した。
人によってはごくごく少数の記事を掲載するだけでAdSenseの申請が通るというネット上のサクセスストーリーをなぜか「自分でもできるかも」と考えたもちは,記事をもう一つだけ書いて,サイドメニューの要らないウィジェットを削除してから再申請してみるのであった。
2回目 ⇒ 不十分なコンテンツ
中身の薄い記事だったので当然の結果。
この後2カ月で10記事ほど書いてから思ったこと:
自分にはこのジャンルのブログは向いていないのではないか。せっかくソフトウェアと電子回路の技術を持っているんだから,収益や自分用のメモとして活かしてみてはどうか。
ブログ移転・リニューアル
サイトの運営について少しだけ勉強して,次のことをした。
- 対象読者とブログテーマの検討
- 新たなドメインの取得
- レンタルサーバーの移転
- WordPressの導入
- SEO対策の実施
- SSLの導入
- 広告業者の探索・調査
こうして生まれたのがこのブログ「//もちぶろ」である。
が,性懲りもなく2記事ほど書いてからまた申請しちゃった。
あわよくばという思いだけで,正直合格は期待していなかった。
3回目 ⇒ サイトが工事中、またはコンテンツの量が不十分
案の定の結果だった。
この結果を受けて,あらかじめ調べておいた別の広告会社の広告を掲載することにした。
正直あまり収益性はよくないけれど,コンテンツが充実するまではこれでやっていこうと決めた。
ここから半年とちょっと,コツコツと記事を書いていた。
収益をあげるサイトとはいえ,自分の中では8割方「今後の自分のための技術メモ」という位置づけのブログなので,書くのは特に苦ではなく,むしろ検索性のよいメモとさえ思えて自分なりに楽しんで書いていると思う。
途中,「もちぶろ」としては世界一の検索ランキングになったりして,自分の中で盛り上がることもしばしば。
半年ちょっとで70記事ほど書いた頃,再びAdSense申請をしてみた。
4回目 ⇒ 価値の低い広告枠:コンテンツが存在しない
別会社の広告が貼られていると,この手の結果が返ってくるという記事を,どこかの誰かのブログで読んだことがあったので,これまでの記事から消し切れていなかった広告を探し出しては消す,という作業を行った。
5回目 ⇒ 価値の低い広告枠:コンテンツが存在しない
自分のブログの記事が文章の短いものばかりなのがいけないのか,などと考えたけれど,申請が承認されない理由がこれだけでは何をどうしたらよいのか見当がつかない。
仕方がないので,ここからさらに半年近くコツコツと記事を書いていた。
微量ながら収益もあがるようになってきて,収益を初めて自分の銀行口座に振り込んだときの感慨は今でも忘れない。
結局,このときに銀行口座に振り込んだ分の収益は,数カ月後に某アニメーション会社の放火事件を受けて公式の寄付用口座にすべて振り込んだ。
サイト構成の改良
記事数が90を超えた頃,サイトの構成を変えたいと思うようになった。
理由はこうだ:
- サイドバーのほとんどのウィジェットが利用されていないっぽい。利用されていないなら削減すべき。
- そもそも無駄なレイアウトは極限まで削減したい。
- サイト全体のレスポンスが他サイトと比べると悪い。
- Googleさんによるサイトパフォーマンスの評価(PageSpeed Insights)もさんざんだった。
サイトのパフォーマンスはサイトの直帰率に影響するという情報も目にして,改良してみようと考えた。
WordPressのテーマ変更や画像の圧縮など色々手をかけたら,「最高!」ではないけれどそれなりのパフォーマンスに落ち着いたと思う。
そしてこの流れでそのまま再びAdSense申請をしてみた。
6回目 ⇒ サイトの停止または利用不可
正直,意味不明な結果だった。
サイト,表示されるじゃん!
Google検索にも表示されるじゃん!
Google Search Consoleにもサイトマップ送信したじゃん!
ぐぐると,これと同様の結果に悩んだ先人らが多いことが分かった。
曰く,申請するURLの末尾にスラッシュを入れろ。
曰く,www. を先頭に付したURLで申請しろ。
これらに対応して再申請した。
7回目 ⇒ サイトの停止または利用不可
申請は通らなかった。理由も変わらない。
ここで,www. を付けてサイトマップのURLにアクセスした場合に,なぜかサイトマップが取得できない(真っ白)ことに気付いた。
Webサーバーの.htaccessファイルをいじって,www.有りのURLを,www.無しのURLにリダイレクトするようにした。
そして再申請。
8回目 ⇒ サイトの停止または利用不可
くっ・・・もうお手上げか。と思いながら何となくWordPressのプラグインのサイトマップ設定画面を開いてみた。
一部,サイトマップに含めない設定にしていたページがあったので,それらを含めるようにしてみた。
そして再申請。
申請するURLは,記述例にならってhttps://は省略し,最後のスラッシュも書かず,
www.slash-mochi.net
として申請した。
9回目 ⇒ 合格
「おめでとう!」メールが届いた。
結局,何が大事だったの?
推測でしかないけれど,自分の場合は次の対策が有効だったのかもしれない。
- サイトマップをGoogle Search Consoleに登録する。
- www. 有のURLからサイトマップや記事にアクセスしても普通に表示されるようにしておく。
- サイトマップにはすべてのページが含まれるようにしておく。
- 申請は www. 有のドメインで行う。(例:www.slash-mochi.net)
6,7,8,9回目の申請は4日間で行った(1日1申請)ので,この程度の回数なら毎日1申請ずつ行っても問題ないみたい。