[休職日記#3] 2021年7月某日 コミュニティを求めて

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クリニックの受診や役所の手続きを除けば、休職中にやることはすべて自分次第だ。

これは私が仕事以外に行動制限を課されていないためで、日常生活に何らかの制限が課された人はまた事情が異なるはずだ。

なので、自分で何かやろうと思えば時間をたっぷり使ってできるし、

何もやらないでいることもできる。休むことを考えればこれが良い選択である場合もある。


ただ思うのだ。

このまま1ヶ月間ずーっと一人でやりたいことをやって、本当にそれでよいのか。

何のために休職しているのかといえば、復職するためだ。

復職して、またいくらか稼げるようになりたい。

復職の時点で自分にとって生きやすい仕事や仕事のやり方が何か見えている状態にしたいのだ。

一人で何かを考え準備しておくにしても適応障害で休職したこと自体初めてなので、

何かを考えるための知識が明らかに足りない、というか無い。


やはり自分以外の、できればコミュニティの力は必要だろう。

適切な相談相手、例えば休職や精神疾患をご経験された/されている方にコンタクトがとれれば良いアドバイスがもらえるかも知れない。

しかし時はコロナ禍。

たとえどこかで人が集まって活動していたとしてもホイホイ行ってしまうのはさすがにまずいだろう。

いまどきならきっとネット上のコミュニティも活発に行われているかも。

そう考え、ネット検索で探し回ってみた。


しかし、意外とそういったコミュニティは見つからない。

見つかるのは、クリニックの宣伝広告ばかり。

あまり需要はないのかなと思いながら家族とのLINEの画面を開くと、

ふと思い出した。

「そういえばLINEには匿名のグループチャットがあるんだっけ」

トーク一覧の検索機能で探してみるとそれっぽいグループがあっさり見つかった。

そして参加。

既に数十人規模となっていて、相談から雑談までかなり盛り上がっているグループだった。

あまり人付き合いのよろしくない(と自分では思っている)私は、ほどほどにROM:見るだけして気まずくなったらグループから抜けよう、くらいに考えていた

が、果たしてグループの皆さんは温かく迎えてくれた。

プライベートに深く踏み込まない節度も皆持っており、居心地は悪くない。

気持ちに余裕がなく、私を迎える迎えないどころではない人や、そうした人を疎んじる人(、さらにそうした人を注意できる人)など一部いたものの、

このグループは気持ちの共感・共有などを通して私にとっての小さな居場所になりそうだ。


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