楠公飯(なんこうめし)をつくってみた

「この世界の片隅に」を観てから気になっていた楠公飯(なんこうめし)をつくってみた。

戦時中には,とにかくご飯粒を水で限界まで膨らませてお腹を満たすために家庭で作られることもあったらしい。

ただし,当時はお米も闇市で高値で買わなければならない状況にあり,楠公飯や他の節米料理の出番はそれほど多くなかったのだとか。

おうちで作るなら,作り方はこう↓

  1. 玄米をフライパンで炒ってポップコーンみたいに弾けた状態にする。
  2. 通常の3倍量の水に一晩浸ける。
  3. 炊飯器で普通に炊く。

夜寝る前に玄米を炒って,炊飯釜に玄米と水を入れ,翌朝炊き上がるように炊飯器の予約機能を使えば,ほとんど負担を感じずにつくれるはず。

映画の中ではかなり手間ひまかけたように描かれていたけれど、炊飯器があるだけでとても簡単なメニューになる。

素晴らしい文明の力。

玄米1合分の楠公飯をつくると,2.5合分くらいのかさに仕上がった。見た目のお得感が半端ない。

揺らすとなんかプルプルしてて面白いけど,玄米をローストした香りがとても良い。

ぷるぷるー

食べた。

ご飯粒を感じない。

でんぷん糊に、ぬかのぷちぷちが混ざった感じ。

香りに助けられて不味くはないけど、決して美味くもない。

興味がある人は、一生に一度は作ってみてもいいかも。

美味しい白ご飯が食べられる日常に感謝。

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