Intel RST環境下で、Windows 10とUbuntu 20.04LTSのデュアルブート環境をつくる方法

この記事の内容は、実際にデュアルブート環境を構築して今まさにUbuntuを使っている筆者の経験を元に書いているものの、この記事のやり方を真似して万一何かやっちまった場合でも筆者は何も責任が取れません。真似する場合はくれぐれも自己の責任においてやってください。OSやデータのバックアップという保険をかけるのは基本です。

この記事の対象読者

「ISOイメージファイルさえあれば、自分でブートイメージをつくってHDD/SSDにLinuxをインストールできるぜ。細かいことはよく知らんからほぼググってます」的な技術レベルの人が対象。

そして、

「Intel RST環境下で」というのがこの記事では一番重要なところ。

BIOS設定でSATAの設定が「RAID」や「IDE」になっている人が対象。

そうではなく、SATAの設定が「AHCI」になっている人はこの記事は全く無視してもらってOK。

やってはいけないこと

途中遭遇するであろう警告メッセージをよく読まず、SATAの設定をAHCIに変更してしまうと、Windowsが起動しなくなってしまう

こうなってしまうとWindowsの再インストールが必要になる。

Windows上に大事なデータがある人は、くれぐれもSATAの設定変更を気軽にやらないこと。

実際にやっちまって泣き寝入りするしかなかった私「もち」との約束だよ。

手順

Windows上のデータを失わずにUbuntuとのデュアルブート環境をつくる手順は次のようになる。


画面左下のWindowsロゴマークをクリックし、「cmd」と文字を打ち込むと「コマンドプロンプト」が表示される。

「コマンドプロンプト」を右クリックし、「管理者として実行」する。

次のコマンドを実行する。

bcdedit /set {current} safeboot minimal

正常に実行されなかった場合は次のコマンドを実行する。

bcdedit /set safeboot minimal

PCを再起動し、BIOS設定を開く。開き方はPCにより異なるので自分でチェックすること。

SATAの設定(SATA operation、SATA modeなどと表示されているかも)がRAIDやIDEに設定されている場合はAHCIに変更する。

設定を保存してBIOS設定画面を閉じる。

Windowsがセーフモードで起動する。

先ほどと同様にコマンドプロンプトを管理者として起動する。

次のコマンドを実行する。

bcdedit /deletevalue {current} safeboot

上手くいかない場合は次のコマンドを実行する。

bcdedit /deletevalue safeboot

PCを再起動する。

AHCIモードでWindows 10が起動する。

後は何も考えずにUbuntuのブートイメージ(DVDやUSBメモリなど)を使ってWindows Boot Managerとは別領域にUbuntuをインストールすればOK。

参考にした情報

https://askubuntu.com/questions/1233623/workaround-to-install-ubuntu-20-04-with-intel-rst-systems

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