AnacondaはPythonの利用環境としてよく用いられるものだけど、実はNode.jsも使える。
Anacondaプロンプトではcondaコマンドを使うことで「仮想環境」と呼ばれるPATHを汚さない開発環境が作れる。
この性質を使うと複数のNode.js環境が使い分けられる。
やり方は次のようにする。
Anacondaをインストールする
Anacondaの公式サイトからインストーラをダウンロードし、インストールする。
Anacondaには色々なエディションが用意されているので、自分に合うものをインストールする。
Anaconda Promptを起動する
Windows 10 64bitの場合は、スタートメニューから「Anaconda3 (64-bit)」→「Anaconda Prompt」を選択して起動する。
黒い画面が出現し、次のような状態になると思う。
(base) C:\Users\ユーザー名>
Anacondaの仮想環境を1つつくる
Anaconda Prompt上で例えば次のコマンドを実行し、「test-env」という名前の仮想環境を1つつくろう。
conda create -n test-env
「Proceed ([y]/n)?」と表示されたらキーボードで「y」とだけ書き、Enterキーを押そう。
コマンド入力ができる状態になったら次のコマンドを実行し、仮想環境がつくられたことを確認しよう。
conda info -e
実行結果が次のようになっていれば、仮想環境「test-env」は上手くつくられている。
(base) C:\Users\ユーザー名>conda info -e
# conda environments:
#
base * C:\Users\ユーザー名\Anaconda3
test-env C:\Users\ユーザー名\Anaconda3\envs\test-env
次のコマンドを実行して、現在の実行環境を「test-env」に切り替えよう。
conda activate test-env
仮想環境にNode.jsをインストールする
次のコマンドを実行する。
conda install -c conda-forge nodejs
Node.jsのバージョンが古くても構わない場合は代わりに次のコマンドを実行する。
conda install nodejs
仮想環境を切り替える
仮想環境が「test-env」の他に「test-env2」が存在し、「test-env2」に切り替えたい場合は次のコマンドを実行する。
conda activate test-env2
Anacondaに元々あるbase環境にしたい場合は次のコマンドを実行する。
conda deactivate
その他、Anaconda Promptでよく使うコマンドについてはこのページにまとめている。