技術ブログというもの

もくじ

はじめに

もちです。

久しぶりの日記。

いつの間にか当ブログを始めてから2年と数ヶ月が経ちます。

さすがにブログを始めた当初のような手探り感はなくなり、ブログを書く作業とサイトを管理する作業だけを見ればルーチンワーク化している状態といえます。

ソフトを開発する技術をメインにこのブログを書いてきましたが、この分野は流行り廃りが激しくブログネタが尽きる気配はありません。

今後も書き続けていくだろうなと感じています。

新しい年が始まったこのタイミングに一度当ブログを振り返ってみて、技術ブログというものについて考えてみようか、ということで今回この記事を書いています。

新たに技術ブログを始めてみようと考えている人にとっての参考情報にもなれば一石二鳥です。

技術ブログを始めたきっかけ

「このエラーの原因が知りたい」

と考えてググる。ソフトエンジニアの日常ですね。

そしてググった結果、

「すごい!この人よくそこまで理解してるな。このノウハウはありがたく使わせてもらうよ」

というのも日常だと思います。

さらに、

「あっれー??? これ、この間調べて解決したことだけど思い出せないぞ」

これも私の場合は日常でした。

一方で、私の周りの優秀な方々は過去に遭遇した問題には難なく対処していて(そう見えただけかも知れませんが)、自分はこんなことを繰り返していてはいけないなと感じていました。

私が日頃行っているタスクの整理方法でGetting Things Done(GTD)というものがあるのですが、これの基本的なコンセプトは「人が覚えておけるタスクの数や規模には限界があるから、ツールに覚えさせてツール上でタスクを管理しましょう」というものです、たしか。

私はこの発想がとても気に入っていて、日頃から頭のキャパを超えるものはできれば別の場所で管理したいなと考えています。

ブログを書き始める前、私は技術的なノウハウは自分のノートやノートアプリに書き殴っていましたが、これは私にとってあまり相性の良くないやり方でした。

なんてったって後から見返せないんです。

これでは技術やノウハウという、頭のキャパを超えるものを扱いきれません。

いや、私の書き残し方が悪いのかもしれませんが、できれば「ググる」という作業と同等かそれ以上の検索性がないと後から見返すことすら億劫になるのです。

そこで思ったのです。

「あー。どこかに、さらさらっと書き残せて、あとから検索しやすくて、できれば画像とかグラフとかもペタペタできるツールとか転がってないかなー」

その後、ブログに関心が向くのはごく自然なことでした。

思えば、私と同じようなことを考えて技術ブログを始める人は多いのではないかと思います。

もちろん、広告を貼れば収益にもなるのでお金が第一の目的で始める人もいるとは思いますが、なかなか心的な負担は大きいだろうなとは思います。

ブログ訪問者の傾向

アクセス端末

訪問者が使っている端末でいえば、圧倒的にPCからのアクセスが多いです。

ソフトの開発はたいていPCでやりますから、いうまでもなかったですね。

当ブログの場合、割合でいうと、PCが8割ちょっと、スマホが1割ちょっと、タブレットが残りの1〜2%となっています。

当ブログはほぼ日本語で書いているので、ほぼ日本からのアクセスです。

若干、アメリカ、イギリスなどからのアクセスもありますが誤差といえる程度です。

アクセス数の傾向

圧倒的に企業勤めの人による勤務時間中のアクセスが多いです。

従って、月曜日〜金曜日のアクセスが多く、土日(特に日曜日)のアクセスが落ち込む傾向にあります。

長期休暇の落ち込みはより顕著です。

こうした傾向は、技術ブログ全体にいえるようです。

当ブログの場合、月曜日〜金曜日は午前9時〜12時16時〜18時の時間帯のアクセスが特に増える傾向にあります。

12時〜13時に一度アクセスが落ち込むのが企業活動であることをよく表していて面白いです。

土日のアクセスは平日の半分〜7割程度です。

面白いのが、土日のアクセスは時間帯による顕著な増減がなく、どの時間帯でもほぼ一定のアクセス頻度です。

趣味でやるソフト開発の時間帯は人により完全にばらばらということなのでしょうか。

収益性

ニッチな分野の技術ブログでやっていく人は、収益性について期待すべきではありません。

次の要素を持つ記事が多くのアクセスを集める(=収益があがる)傾向にあります。

  • 広く普及している分野を話題にする。例:Windows、iPhone、Android、Visual Studio
  • 入門者向けの/基本的な内容を扱う。例:基本的な設定方法、インストール方法、基本的な使い方
  • ブログ全体が特定の分野に特化する。

収益性を第一にして技術ブログをやっていく場合、こうした要素を意識しながら記事を書いていくことになりますが、書く人にとってこれはなかなかたいへんな習慣です。

広く普及している分野の、しかも入門者向けの内容を書くということは、言ってみれば「知ってて当たり前」の内容をこれでもかというくらい懇切丁寧に書くということです。

日々何か新たな発見がある訳でもありません。

書く側にしてみれば書けば書くほど退屈な内容です。

それと注意すべきなのは、そもそも技術ブログという分野は収益を上げにくいということです。

これが苦でない、あるいは別の「第二の」目的や意義が持てればやってみる価値はあるかも知れません。

先ほど書いたように技術ブログの訪問者は圧倒的に企業勤めの方々です。

勤務時間中にアクセスしているようですが、果たしてそれは収益(広告収益)につながりやすいといえるでしょうか?

答えは否。

勤務中ですから、自分が調べたいことを調べたらとっとと画面を閉じるか、開発環境に戻っていってしまいます。

広告をクリックすることは稀です。

事実、当ブログの広告のクリック率は0.13%で、決して高い結果ではありません。

世の中の広告のクリック率は0.5%とか普通にいくらしいので、収益性を考えるなら技術ブログ以外の分野も含めて検討すべきです。

ちなみに私の場合、収益性はあまり重視していません。

先ほど書いたように、検索性の良い自分用のノートのつもりで書いています。

仕事で自分のこのブログを検索する機会もまあまああるので、仕事を通して結果的に収益につながってはいるのかも知れません。

ブログの直接的な収益については、ついでにお金も入ったらいいな、くらいの感覚でやっています。

どんな人におすすめしたい?

  • 収益性以外の目的がある人。収益性が目的であってもよいが、それだけだと行き詰まりそう。
  • 日々、何か新たな発見ができる人。ごくごく小さな発見でかまわない。
  • 検索性の良いメモを自分でつくっていきたい人。
  • 自分が書いた文章が広く世の中の目に晒されてもOKな人。

まとめ

ここまで読んできた人は、何となくでも技術ブログというものの雰囲気が理解できたのではないでしょうか。

普通にやるとお金儲けにはならないけど、それ以外の目的を持ってやれば自分にとって有意義に利用できるツールになりますよ、というのが私の考えです。

もちろん、違う考えを持って技術ブログをしている人も大勢いるはずです。

そもそもブログというのは個人で(節度を持って)自由に発信できるツールなので、ぶっちゃけ自分にとってやりやすい方法を見つけていくものだと思うのですが、

これからブログを始める人、ブログを見直す人、情報収集している人などなどにとっての一つの決断のきっかけになれれば幸いです。

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