[休職日記#4] 2021年8月某日 初めてのカウンセリング

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カウンセリングを受けようと思ったきっかけ

休職の診断書を書いてくれた医師はこういった。

うちでは鬱などの二次疾患が出た場合に投薬などの治療ができますが、その原因となるものの検査や治療などはやっていません。

つまり、二次疾患の原因となる本人の特性の検査やカウンセリングなどは扱っていないということだった。

「衝動的な気持ちを抑える薬」が処方され服用を始め、常に頭が少しふわふわとした感じがするようになり(弱めのほろ酔いに似ている)

確かに気持ちが変にこじれた方向へ突き進むことは少なくなったものの、

症状の原因を解決する治療ではないなと感じた。

かといって自分1人の頭では今後の前向きな復職のイメージが持てないとも思っている。

服薬はともかく、誰か相談できる相手も必要と感じ、カウンセリングを扱っているクリニックに切り替えた。

医師への相談

初対面の医師に私はこう言った。

薬を処方され確かに●ぬことなどを考えることは減ったのですが、私は適応障害の原因となっているものがあるならそれをどうにかしたいです。

そしてあらかじめしたためておいたメモを医師に手渡した。

私は、口頭で物事を伝えるとよく意図と異なることを喋ってしまったり大事なことを伝え忘れてしまったりしがちなため、

医師に相談するときはあらかじめこうして文章化している。

今回医師に渡したメモと同じ内容のものは、前のクリニックで渡したものと同じで、内容は概ねこうだ↓

  • もっと生きやすくなりたいこと
  • 私の身体的な自覚症状
  • よく考えてしまう良からぬこと(●にたいという思い)の詳細
  • ストレスで思い当たること
  • 家族の私への接し方

併せて、前のクリニックで処方され服用している薬の詳細が記載されている書類も渡した。

前のクリニックから紹介状をもらってくるのを忘れてしまったが、前のクリニックの医師には既に「別のクリニックでの診療を基本的に考えていきたい」という話は伝えてあったため、その旨を今の医師に伝えた。

医師とちょっと会話を挟んだ後、医師はこう言った。

では、お薬はなくす方向で考えていきましょう。急にやめられる薬ではないので、(中略)というやり方で少しずつ減らすようにしていってください。

私は少し驚いた。

医師によってこうも治療方針が異なるのか。

それとも私の現在の状態が前よりも良くなったからなのか、分からない。

医師は続けてこう言った。

周りの人とのコミュニケーションが苦手で悩んでいるとのことですが、こういう人は「発達障害」であることがあります。「発達障害」という言葉、聞いたことありますか?

私は「はい、最近はよく身近に聞きます」というと、医師は少し驚いたような意外そうな顔をし、次のように提案してきた。

自費で●●円(結構高額)ほどかければ発達障害の検査ができます。検査にご興味はありますか?

私は迷わず「はい、あります。受けたいです」と答えた。

もしも私が昔から己に感じている憤りの原因が発達障害なら、その特性と特性の偏り具合に応じた対応策を考えていくことで、今後の自分の生きやすさにつなげていけると感じたからだ。

発達障害ではなかったとしても、自分の思考の癖が客観的に分かるとの説明を聞き、私の決心はより強いものとなった。

検査には先ほど説明された高額な費用と、カウンセリングを含めて2ヶ月程度の期間が必要な旨の説明を受け、これから連絡をとっていくカウンセラー(臨床心理士)の連絡先情報を教えてもらった。

カウンセリング

3日ほどした頃だっただろうか、カウンセラーから電話がかかってきて初回カンセリングの日程を調整した。

後日、約束した日時にクリニックを訪れるとカウンセラーに近くのマンションに案内された。

「あっついですねー」「セミすごいですよね」

そんな初対面っぽい会話をしながらマンションの一室に通された。

クリニックが借り上げ、カウンセリングルームとして活用している場所だった。

よく日の当たる明るめの部屋に一般的な家庭に置かれるような食卓が置かれていた。

コロナ対策のため食卓の真ん中に透明のついたてが置かれており、それを挟んでカウンセラーと向かい合うように座った。

この日のカウンセリングは主に以下の内容だった。

  1. 発達障害の検査日程の確認
  2. 医師に渡したメモ書きの内容に関するヒアリング
  3. 私の生い立ちのヒアリング
  4. 休職期間の使い方について

1つ目は事務的な内容であるため特に書き残す内容もないが、大まかに言うと検査結果が出る最短日程の説明と、私自身の都合の確認だった。

2つ目については、主に適応障害の原因となったストレス源について広く浅く聞き取る内容だった。

これは思い出すものによっては胸に来るものがあり、堪えた覚えがある。

3つ目は私の生まれ〜学生時代の生い立ちについてのヒアリングだった。

発達障害の検査をするに当り必要な情報として私の生い立ちと、その時々の主観的・客観的な情報が必要になるようだった。

カウンセラーに聞かれたことはだいたい次のような内容だった。

  • 生まれはどこですか?
  • 未就学のときはどんな風に過ごしていましたか?友達関係はどうでしたか?
  • 小学生のときはどんな風に(同様
  • 中学生のときは(同様
  • 高校生(同様
  • (同様

最後の4つ目は、この休職期間を使ってどんな風に復職するか整理して考えていきましょうという内容。

私の場合、発達障害の検査のタイミングも絡んでくるのと、まだストレス源のことを考えると感情が押し寄せてきて言葉に詰まるなどしんどい場面があったため、

休職期間を2ヶ月追加(合計3ヶ月)して上記のように今後のことを整理していく方針でいくこととなった。

後日、カウンセラーから医師に話が行き、診断書の発行という運びになるらしい。


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